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目若朗星

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 楼主| 发表于 2012-7-18 07:57  ·  福建 | 显示全部楼层
本帖最后由 我为eg狂 于 2012-7-18 10:38 编辑

自由の女神[11章依頼]

 ベルウィック島、古に同盟を結ばれたという、小さな小さな離島。
 夜も明けやらぬ頃、そこには大きな力が集結しつつあった。
 それが憎しみの連鎖を断ち切る刃となることを知っているのは、今はまだ、一握りの人間だけ。




 リース公子から潜入任務を受けていたラレンティアは、あと一歩で警備兵に見つかり、囲まれてしまっていた。
 ――ここで引き付ける事が出来れば、公子達の足も楽になるかもしれない。
 逃げるだけならば容易かったが、敢えて剣を抜いた理由はそこにあった。
 しかし予想以上に兵の数が多く、もう駄目かと思った時―――
 追い込まれた部屋の、扉から光が差した。
「ラレンティア!!」
 名を呼んだのは蜜色の髪の騎士であった。
「…あ、貴方達は まさか、」
 警備兵に囲まれていたラレンティアの、剣を握る手に再び力が入った。
「何だ貴様等は!!」
 兵士達が振り返る。その姿に、見覚えはないらしかった。
 年若い、青年騎士が二人。
 見事な蜜色の髪をした、青いマントの青年と、漆黒の髪に真紅のマントの青年。
「俺の相手になるというのか」
 黒髪の青年が、ゆらり、剣を構える。
 ラレンティアは声が出なかった。
 一太刀、二太刀、白刃がきらめく。
 流麗な剣技の隙間を縫うように、若い騎士が鋭い突きを繰り出す。
 瞬く間に、周囲は血の海と化した。
「……、あ、…」
「立てるか?」
 蜜色の髪の騎士が、一歩、ラレンティアに近づく。
 薄闇の中、翡翠の瞳が輝いた。
「アクトゥル…… ゼフロス様… どうして」
「貴方が警備兵に気づかれたおかげで、こちらもとばっちりを受けました」
 腰を抜かしたラレンティアの手を引きながら、アクトゥルと呼ばれた騎士が肩をすくめて見せる。
 冗談だとわかるから…彼女は笑った。
 疲労と、安堵とで、大分乾いたものになってしまったが。
「話すと長くなる… 怪我の手当てもしなくては」
「……ありがとう」
 彼らのもとを離れ、一年近くなろうか…
 それでも変わらぬその態度に、ラレンティアの胸は熱くなった。


 小部屋で、アクトゥルがラレンティアに応急処置をしている間、ゼフロスは入り口に立って、外の気配に耳を立てていた。
 とても、懐かしい姿なのに。忘れたことなど一度もなかったのに。
 どこか、遠く感じてしまい、ラレンティアは彼にかける言葉を探してしまう。
「ゼフロス様」
 それでもようやく、名前を呼ぶ。
 立ち上がり、傍に寄る。
 彼は、静かに振り返った。
 彼が浮かべた笑みは、どこか悲しそうだった。
「自分の選択に――― 過ちなど無い、自信はあったんだがな」
 ぽつり。
 闇に落ちる、弱音。彼らしくなく、だけど、そこで崩れないのはどこまでも、彼らしいと。ラレンティアは思った。
 アクトゥルから聞かされた真実は、ラレンティアの中でさえとても重く、どう処理していいのかわからなかった。
 本人であるゼフロスにしてみれば、それはどれほどのものなのだろう。
 信じてきた道、己の正義、大陸の未来、
 全てを生かそうと、戦って…これからも、戦いつづけるこの人には。
「ゼフロス様、私は」
 ラレンティアは迷った。
 それから、何も言えないまま、ゼフロスの手を握った。
 大きなものを背負おうとするこの人に、かける言葉は見つからない。
 自分などが、簡単に口出ししていいとは思えなかった。
 けれど。けれど…、
 何も言わないラレンティアの、手のぬくもりだけが静かに伝わってくる。
 ゼフロスが、苦しそうに目を細めたのが、アクトゥルにはわかった。
「……ラレンティア」
 ゼフロスは、手を伸ばすことが出来なかった。
 重く、沈黙だけが腰をおろす。
  ――――ラレンティア!
 響いたのは、若い声だった。
「リース様」
 反射的にラレンティアがその名を呼ぶ。 
「!」
 ゼフロスが、彼女の手を振り払った。
 驚いて、ラレンティアが彼に視線を戻す。
 ゼフロスが、静かに彼女を見つめていた。
 それから、彼の、真意を飲み込む。
「待って、 待ってください!ゼフロス様!!!!」
 ラレンティアが叫ぶ。
 ゼフロスは、リースの声に応じるように、走り出した。
「だめ… だめだわ、こんなの…!!! アクトゥル、」
 彼女の隣まで駆けつけた騎士が無言で頷き、背を叩く。
「走れるか」
「もちろんだわ!」
 



 重傷を負ったゼフロスを前にして、ラレンティアは泣いていた。
 子供のようにしゃくりあげながら、馬鹿、とか死なないで、とか合間に言っている。
 ゼフロスは決まり悪そうな顔で、アクトゥルの手当てを受けていた。
「………泣くな、ラレンティア。俺が悪かった」
 いっそ、この場で果ててしまおうか。
 リースと剣を交えている間に、そんな、馬鹿げた発想が頭をよぎったのは確かだったから、ゼフロスは目を伏せながらではあるが、素直に謝る。
 すでに運命という奴は動き出していて、自分ひとりの命だけではすまないところまで来ているのだ…
 なのに一時の感情に、身を任せてしまった。
 将として、また一人の人間として、恥ずべきことだと、ゼフロスも思う。
「すみません ゼフロス様  …でも私は……私は許しません」
 涙を拭きながら、それでも頑なな彼女の言葉に、ゼフロスはようやく苦く笑った。
「どうか… 御身をご自愛ください。ゼフロス様は……大切な存在なんです」
「はは それは、うれしいな」
「笑い事ではありません!!」
「あああ、悪かった、だから、泣くな、お前が」
 ここまできたら、ゼフロスも大笑いするしかない。
 笑いながら、ラレンティアの肩を抱きしめる。
 ペシルがラーズの手に落ちて、彼女がラーズの騎士になって以来、どんなつらい目に遭おうとも泣かなかった彼女が、今は敵軍に回っているはずの自分のために、涙を流している。
 なんだか、ひどく、くすぐったかった。
 敵だ味方だ、ラーズだヴェリアだ、日々をそんな争いの中に投じているのが…馬鹿らしくなるほど。
 たった一人の人間が、こんなにも感情を浮上させてくれるものなのか。
「…リース公子か… いい男だったな。」
 落ち着きを取り戻したゼフロスが、ラレンティアをそっと身から離す。
 仕える主君を誉められて、ラレンティアが嬉しそうに微笑んだ。
「はい。国王達の悪政の中、信念を崩されない方です… あの方に、私も救われました」
「そうか。 よかった」
 彼女の瞳は、昔と変わりなく光を放っている。
 そのことに、ゼフロスは安心した。
 リース公子、彼の傍でなら、彼女が「彼女」で居られるというのならば。
「ラレンティア…、お前はリース公子の元へ戻れ」
「!!!! ゼフロス様、それは、」
「俺なら大丈夫だ。 お前の元気な姿が見られただけで充分だ」
 ゼフロスの指が、彼女の髪をすべる。
 大丈夫。まじないのように、力が、伝わってくるようで。
「ゼフロス様、そろそろ夜が明けます」
 頃合だろう、アクトゥルが主君に耳打ちする。
 ゼフロスが頷き、飛竜を呼び寄せる。
 薄闇の中、風が巻き起こった。
 神殿の庭園に、二頭の飛竜が着地する。
 うち、見事な黒竜の鞍に結び止めていた盾が、星明かりに小さく反射した。
 思い出したように、ゼフロスは歩み寄るとそれを取り外す。
「…そうだ、これをお前に」
「え? これは……」
 ラーズに在れば、おそらく敵など無くすであろう、光り輝くシールド。
 ゼフロスという人物が手にしているのであれば、その威力など疑うまでもなかった。
 それを。
 ゼフロスは、ラレンティアの問いに、静かな笑みで答える。
 名残惜しそうに、もう一度だけ、その髪に触れる。 
「さらばだ、ラレンティア。わが悲願が成った時は…きっと迎えに来る。」
「ゼフロス様…」
 ゼフロスは振り返らなかった。
 アクトゥルだけが、こちらを見て、小さく一礼する。
 ―――大丈夫。
 彼が、そう、告げたように見えた。
 だから…だから、ラレンティアは、もう言葉をかけることもなく、追うこともしなかった。
 大丈夫、そう言った、若き副官と。
 迎えに来る、そう告げた、ラーズの将軍を。
「…信じています。 いつの日か、必ず…!!!」
 誓う、ラレンティアの瞳に朝の光が輝いた。

 長い長い夜が、ようやく明けようとしている。
 黒い翼が、紫色に染まる雲を切り裂き、朝日を導く。
 遠く、遠く、未来へと続く、光を導く。
 それは、古の連環を解き、自由へと繋がる刃となるであろう。

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目若朗星

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 楼主| 发表于 2012-7-18 08:00  ·  福建 | 显示全部楼层
这次字有点多,小苍可不要被吓到了哦,标题是游牧男和金毛之间的对决,会是怎样精彩的故事呢,期待中!

圣骑士

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发表于 2012-7-18 09:26  ·  天津 | 显示全部楼层
求换一篇克里斯的好不好OTL

征服者

灵魂收割者!飞翔的女武神!

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发表于 2012-7-18 10:37  ·  贵州 | 显示全部楼层
苍武 发表于 2012-7-18 09:26
求换一篇克里斯的好不好OTL

原来苍武姐萌的是美女安产型的啊~~~不是说相同类型的人会相互排斥的吗?苍武姐果然是另类的萌啊~~~

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目若朗星

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 楼主| 发表于 2012-7-18 10:37  ·  福建 | 显示全部楼层
苍武 发表于 2012-7-18 09:26
求换一篇克里斯的好不好OTL

小苍也好喜欢丝丝的样子哦,可与她关联的文章一时找不着的说,就换一篇《自由的女神》吧。

圣骑士

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发表于 2012-9-1 20:50  ·  天津 | 显示全部楼层
本帖最后由 苍武 于 2012-10-1 16:05 编辑

自由女神【11章依赖】

贝尔维克岛,昔日在这座小小的孤岛上,各国曾经立下过盟约。
此时,天还没亮,就有一股强大的力量慢慢集结于此。
而目前只有一小部分人知晓,即将发生的一切将化作斩断仇恨连锁的利刃。

奉利斯公子之命,执行潜入任务的拉伦提亚,在离目的地还有一步之遥时不幸暴露,被警卫兵包围了起来。
如果能在这里牵制住他们,公子们行进的路上也许会轻松很多。
虽然逃走轻而易举,但拉伦提亚拔剑相向的理由也正在于此。



但是,敌兵的数量却远超想象,就在快支撑不住的时候——
拉伦提亚所在房间的门,出现了一道光芒。
“拉伦提亚”
一位淡黄色头发的骑士喊出了拉伦提亚的名字。
“…啊,莫非你们是…?”
被警卫兵包围的拉伦提亚再次握紧了手中的剑。
“你们是谁!!”
士兵们扭过头,显然他们并没有见过这两位年轻的骑士
一头淡黄色的头发,蓝色的披风,另一位则是一头黑发,披着鲜红色的披风。
“你要做我的对手么”
黑发青年慢慢地拔出了剑。
拉伦提亚并没有做声。
一刀,两刀,刀光闪耀。
就像在互相弥补对方华丽剑技的间隙一样,两位年轻的骑士发起了猛烈的攻势。
瞬间周围就化作了一片血海。
“…啊…”
“能站起来吗?”
淡黄色头发的骑士走到拉伦提亚身边。
“阿克托尔……泽布罗斯大人…你们怎么会在这”
在一片幽暗之中,拉伦提亚仿若翡翠般的瞳孔闪耀着光芒说道。
“你被警卫兵发现,让我们也受到牵连了”
说完,把拉伦提亚从地上拉起来的阿克托尔耸了耸肩。
拉伦提亚知道这是玩笑…不由得笑了起来。
虽然已经放心下来,但却因为疲惫,她的笑容显得毫无感情。
“说来话长…我先帮你处理伤口吧”
“……谢谢”
离开他们已经快一年了……
但他们对自己的态度依然没有改变,这让拉伦提亚的心倍感温暖。


在小屋内,阿克托尔帮拉伦提亚的伤口做紧急处理的时候,泽菲罗斯在门 口听着外面有没有动静。
他的身影让人无比怀念,拉伦提亚甚至一次都没有忘记过。
但此时此刻却感觉和他的距离异常遥远,让拉伦提亚不知道该与他诉说些什么
“泽菲罗斯大人”
但即使如此,她还是开口叫出了泽菲罗斯的名字。
然后,站起来走到他的旁边。
泽菲罗斯笑着扭过头,但那笑容却略带忧伤。
“我原本坚信我的选择…没有错误”
在一片幽暗寂静之中,泽菲罗斯吐露了心声,拉伦提亚觉得虽然说出这种泄气话并不像平时的他,但同时,并没有因此而垮掉这点则更像他的一贯作风。
从阿库托尔口中得知的现实,也让拉伦提亚的心中感到异常沉重,不知所谓。
贯彻至今的道路,坚信至今的正义,以及大陆的未来。
对为了这一切战斗至今……从今以后也会继续战斗下去的泽菲罗斯本人来说,那份沉重想罢更加让人难以想象。
“泽菲罗斯大人,我……”
拉伦提亚有些犹豫。
然后,默默地握住了泽菲罗斯的手。
拉伦提亚并不知道该对肩负着沉重使命的泽菲罗斯说些什么。
也不认为自己这种人可以轻易开口。
但是,但是…
默默无言的拉伦提亚手心中的温暖却慢慢地流淌到了泽菲罗斯身上。
此时此刻只有阿库托尔看到泽菲罗斯略带痛苦地笑了笑,。
“……拉伦提亚”
泽菲罗斯并没有握住她的手。

“————拉伦提亚!”
一段沉默后一位年轻人的声音从远处传了过来。
“利斯大人” 
拉伦提亚下意识地说出了他的名字
下一瞬间,泽菲罗斯甩开了她的手。
拉伦提亚吃惊地转过头来看着他。
泽菲罗斯也一声不吭地看着拉伦提亚。
然后,拉伦提亚明白了他的意图。



“等等,等一下!泽菲罗斯大人!!!”
拉伦提亚大声喊了出来。
泽菲罗斯朝着利斯声音的方向跑了过去
“不行…不行的!不能这样…!!!阿库托尔!”
赶到她身边的骑士无言地点了点头,然后,拍了拍拉伦提亚的肩膀。
“还能跑吗”
“当然”


在身负重伤的泽菲罗斯面前,拉伦提亚哭了出来
“笨蛋,不要去寻死啊”
拉伦提亚哭得像小孩子一样。
泽菲罗斯有些尴尬地接受着阿库托尔的治疗。
“……别哭了,拉伦提亚,是我错了”
干脆就死在这里吧。
在与利斯交战的时候,泽菲罗斯的确动了这个愚蠢的念头。所以,他低着头坦率地道了歉。
命运已经开始转动,自己一个人的性命已经改变不了什么了……
然而,竟因一时的感情冲动起来。
作为将领,作为一个正常人,这都是该感到可耻的行为。
“对不起,泽菲罗斯大人,但是我…我不会原谅你的…”
拉伦提亚擦着眼泪倔强地说着,听罢泽菲罗斯不禁苦笑起来。
“请您爱惜自己,泽菲罗斯大人对我来说…是任何人都无法替代的”
“呵呵,这真让人高兴”
“这没什么可笑的!!”
“啊啊,知道了,抱歉,别哭了”
话说到这里,泽菲罗斯也只好大笑起来,然后将拉伦提亚抱进怀中。
自从佩希尔落入拉兹手中,拉伦提亚成为骑士2年以来,不管发生任何事她都没有哭过,而现在却为已是敌人的自己流下了眼泪,一想到这也让泽菲罗斯有些动容。
同时也让他觉得每天都围绕“敌,我,拉兹,贝利亚”这些而战是件非常愚蠢的事…
仅仅一个人就让泽菲罗斯流露出了这么多的感情。
“…利斯公子…的确是个了不起的人呢”
已经冷静下来的泽菲罗斯轻轻地离开拉伦提亚身边。
自己服侍的主君被称赞,拉伦提亚也高兴地微笑起来。
“嗯,即使是在国王等人的苛政中,他也不会放弃自己的信念…而且,利斯大人还拯救了我”
“是么,那就好”
她的眼神,还和以前一样绽放着光芒
因此泽菲罗斯也放心了
如果在利斯公子身边,她能不迷失自我的话…
“拉伦提亚…你回到利斯公子身边去吧”
“泽菲罗斯大人,可是…”
“我没事的,能看见你还很好,我已经满足了”
泽菲罗斯的手指,抚摸着拉伦提亚的长发
没事的,就像是魔法一样,感觉自己充满了力量。
“泽菲罗斯大人,差不多天快亮了”
阿库托尔从耳边告诉泽菲罗斯时间差不多了
泽菲罗斯点了点头,将飞龙叫到身边
随即一片幽暗寂静之中风起云涌
神殿的庭院中,两头飞龙落了下来



绑在其中一只黑龙鞍上的盾牌微弱地反射着夜空的星光。
泽菲罗斯像是想起了什么似的,走到飞龙身边将其取了下来。
“…对了,这个你拿着”
“哎?这是…”
这闪耀着神圣光芒的盾,在拉兹恐怕无人能敌。
如果由泽菲罗斯亲自使用,想罢它的威力毋庸置疑。
而泽菲罗斯微笑着,要把这盾牌交给拉伦提亚

“再见了,拉伦提亚,等我的愿望实现时…我一定会来接你的”
临走前,泽菲罗斯又一次依依不舍地摸了摸拉伦提亚秀丽的长发。
“泽菲罗斯大人…”
转过身去的泽菲罗斯并没有回头
只有阿库托尔行了个礼。
“——没事的”
就像是对拉伦提亚如此诉说着一样。
所以…拉伦提亚没有再说什么,也没有追随年轻的副官和约好要来接自己的拉兹将领而去。

“…我相信您。总有一天一定会…!!”
立下誓言的拉伦提亚眼中映射着清晨的光芒。



漫漫长夜即将迎来黎明。
黑色的羽翼,划开被染成紫色的云朵,让朝阳呈现于人们眼前
引领着通向遥远未来的光芒。
而她终将解开久远的连环,成为人们走向自由的利刃。

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发表于 2012-9-1 20:55  ·  天津 | 显示全部楼层
这次拖的的确有点久了,好在今天能偷闲把它翻译掉。
话说,拉伦提亚和泽菲罗斯是什么关系来着?

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 楼主| 发表于 2012-9-26 13:07  ·  福建 | 显示全部楼层
苍武 发表于 2012-9-1 20:55
这次拖的的确有点久了,好在今天能偷闲把它翻译掉。
话说,拉伦提亚和泽菲罗斯是什么关系来着?

命の恩人的关系,就这么简单啦。
不废话了,加分,上新篇!

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 楼主| 发表于 2012-9-26 13:30  ·  福建 | 显示全部楼层
今日を駆ける風[フェイ入団後]

  カンッ
 陽の明けやらぬ、冷たい湿気を帯びた空に微かな音が鈍く響く。
 眠りの浅いディアンはそれだけで目を覚まし、不快そうに眉をひそめた。
 こんな時間から他人の迷惑を顧みない人間など、軍内にそういない。
 ベッドに膝をつき、窓を上に開け放つ。
 そこから臨む中庭に、薄明い闇に紛れ、剣を振るう人影があった。
 予想通り、顔にまだ幼さの残る青年がいた。オレンジ色の髪が、薄闇の中に時折きらきらと翻る。
「………、」
 うるさい、近所迷惑だ、それから、…ディアンは掛けるべき言葉を模索し、結局面倒くさくなって再び寝ることにした。
 打ち込み木と模造刀から生ずる音は、小鳥が苦情をさえずるまで続いていた。



 ディアンにとって騎士団と正式契約を結んでから良かったことといえば、苦手とする朝日を浴びることなく朝食にありつけることである。
 懐に余裕があれば外食することもあるが、普段は館内の食堂を利用していた。
「よっ、おはようディアン」
 ―――しかし、この朝からテンションの高い男とは腐れ縁のようで、結局離れることは叶わなかったが。
「………あぁ」
 朝日に己が照らされるのは嫌いだが、眺めるのは好きだ。
 この辺りの機微というのはあまり理解されがたいだろうからディアンは自分から口にすることは無かったが、基本的に窓辺を好む。
 既に彼の定位置としていた場所に今日は先客があり、食堂の中ほどで既に食べ始めていたクレイマーが、にこやかに名を呼んでは手を振っている。
 しかたがないと、生返事をしながらディアンはのろのろと向かいの席に腰を下ろした。
 すぐに運ばれ来た水を口にしながら、何かがいつもと違うことに気づく。
「………?」
 先の濡れたクレイマーの前髪を、ついと摘む。
「あー。汗かいたから、水かぶってきた」
 問われる前にクレイマーが答えた。
「……………あぁ」
 明け方の騒音を思い出し、納得の後、顔をしかめる。
「いい迷惑だった」
「そりゃスマナイ」
 悪びれずにそういって、クレイマーは再びトーストにかぶりついていた。
 最近は特にこれといった任務も無く、戦時下にこんな言い方はおかしいが、穏やかな、日常を送っている。
 もっとも正騎士たちは任務が有ろうが無かろうが普段から訓練だ偵察だ連絡だと忙殺されているようだったけれど。
 ディアンやクレイマーといった、ギルド上がりの兵士達は民間の手伝い等に駆り出され、その合間にお互いで手合わせをするだとか、そういう生活をしていた。
 取り立てて、皆が寝静まっている時間にわざわざ訓練をする必要は、無いのだ。
「張り切ってるな」
「あぁ、だって今日は――」
 食べ終えたクレイマーが、顔を上げて―――それから固まっている。
「リース公子の護衛なんだ」
 …そんなに、動揺しながら言うことなのだろうか。
 しかし、ならば朝からわざわざ早朝に訓練していたというのも納得が行く。主君に付いていくとなれば、相応の支度というものも有るだろう。
 ―――いや、やはりおかしい
 公子の護衛に、何故クレイマーなのか…?
 公子の周囲には有能な騎士たちがいるなのに、ただでさえ田舎出身だと叩かれがちだというのに、何故わざわざ傭兵上がりの剣士を連れて行く必要があるのだろう。
「…失礼なこと考えてるだろ」
 べし。
 沈黙を守っていたところで、頭を叩かれた。
「今に始まったことじゃない」
「って、どういう意味だよっっっ」
 こちらは本気で答えたが、クレイマーは冗談として受け止めたらしい。大笑いしている。
「じゃな、そういうわけで先に行くわ。」
 ディアンの元へ朝食が運ばれてきたタイミングで、クレイマーが立ち上がる。
 ごゆっくり、と言葉を残して去っていった。
 ………おかしい。
 普段なら、自分が食べ終わっても居座って、ウィンナーを盗んだりコーヒーに勝手にミルクを入れたりするというのに。
 まぁ、何にせよ、静かに食事が出来ることはありがたい。
 それから、賑やかな食事に慣れてしまったことに気がついて、ディアンは頭をかいた。




「公子!」
「やあ、早いね、クレイマー」
 部屋をノックして入ると、公子もちょうど出かける支度を終えたようだった。
 にこり、いつも見せる柔らかな笑顔で迎えてくれた。
「今日はよろしくお願います」
 ロゼリーへ仕事の引継ぎをしてたティアンナも、くすくすと笑うながら声をかけてくる。
「任せてください」
 少しは騎士を意識してみた物言いに、だけどティアンナは遠慮なく「似合わないわ」と言い放った。
 ちぇ、クレイマーは唇を尖らせた。


 潮風に乗るカモメの鳴き声が、青い空に高く響く。
 ナルヴィア港は今日も連絡船の到着を待つ人々で溢れかえっていた。
「東方からの便は少し到着が遅れているそうです」
 券売場で話を聞いてきたティアンナが戻ってくる。
「そうか。少し待とうか」
「えぇ、 ……それとクレイマー、頼みたいことが有るのだけれど」
「あ、はい。なんですか?」
 なれぬ護衛という任務に、少々緊張しているクレイマーへ、ティアンナが向き直った。
「本当はこの後に行こうと思っていたのだけれど、今のうちに行っておいて欲しいところがあるのよ」
「構いませんけど… でも、護衛、」
「船着場の待合室を使わせてもらうから大丈夫よ。ありがとう」
「そういうことなら。」
「東の季節市場なの。場所はわかるわね。物は頼んであるので、受け取ってきてください。」
「わかりました」
 ティアンナが取り出した手帳に細かい住所を走り書きして破き、クレイマーに渡す。
「それでは、公子、失礼します!」
「あぁ、頼むよ」
 元気よくその場を去ってゆくオレンジ色の髪を、リースは微笑ましく見送った。
「元気だね」
「えぇ、本当に」
 ギルド詰めの傭兵達は皆、世慣れて気さくであったが、その中でもリースと年の近いクレイマーは何かと親しげに接してきて、公務漬けの彼にはちょっとした気分転換をもたらしてくれた。
 もちろん腕は立つし戦場では信頼の置ける仲間であったが、個人的な親愛の情も大きい。
 彼は「男のロマン」とやらを追いかけ、わざわざボルニアからこのナルヴィアまで来たという。
 もしも自分が自由の身であるのなら、あんなふうに生きてみたい。そんな、憧れもあるのかもしれない。
   もしも、自分が―――
 勝手にそんな想像を重ねて見てしまうから、彼が笑っていると自分も嬉しい気持ちになる。
 ティアンナも同様なのか、口元に笑みを浮かべ同じ方向を見ていた。
「喜んでもらえるといいのですが」
「え?」
「いいえ、なんでも。 あぁ、リース様、船が着くようです」
「…え? さっき、遅れるって」
「予定時間の前後はこの時世、よくあることですよ」
 片目をつぶりそう告げる秘書官に、リースはそれ以上の言及を止めた。



        風が吹いた。一瞬だった。

 使いから戻り船着場に着いたクレイマーは、出て行くタイミングを完全に逃した。
 遠くで、見慣れた姿の異国の少女が、公子と柔らかな表情で会話をしている。
 剣をかざし、誓いを立てる。
 喧騒の中、その周囲だけは静かで、神聖だった。
 自分が場違いの存在に感じて、やましいことがあるわけでもないのに、クレイマーは物陰に隠れてしまう。
「あぁ、クレイマー?」
 そこへ肩を叩かれるものだから、彼の驚きは想像に難くないと思う。
「!!! て、エルバート様? どうしてここに」
 尋ねられた騎士の方が、状況を早く察した。
 意地の悪い笑みを浮かべ、もう少しここで待っているように告げる。
 あっけに取られるクレイマーを置いて、彼はすっと出て行ってしまう。
「じゃあ…予定より少し早くなったけれど、行こうかティアンナ」
「では、私も一緒に」
 言い募る少女を、リースは止める。
「いや、君はここに居てくれ。使いの者が、もう少しで戻ってくるはずなんだ。」
「そうですか。でも、リース様は今、狙われたばかりです。護衛いたします」
「それには及ばないよ、私の方にも迎えが居るんだ」
 は、と少女が首をかしげる。
「リース様、こちらにおいででしたか」
「あぁ、エルバート。ありがとう」
 人込みの中から、長身の騎士が姿を現した。
 わざとらしい、と思い苦笑したのはティアンナだけで、少女は慌てて彼にお辞儀をしていた。
「悪いが私は王宮の方に呼ばれていてね。ここで失礼するけれど、君はゆっくりしていくといい」
「はい、ありがとうございます」
 少女をその場に残し、リース一行は港町を後にする。
 入れ違う瞬間に、エルバートが陰に隠れるクレイマーの方を見た。
 うわぁ、クレイマーがあからさまに嫌そうな顔をするものだから、エルバートは笑いを抑えるのに必死だった。




 さぁ、どうしようか。
 離れた場所で、残された少女と青年。
 動き出したのはクレイマーだった。
「フェイ」
 楽しみにして、緊張して、動揺した。ずいぶん疲れてしまって、あれこれ考えた言葉も出てこなくて、ぎこちなくその名を呼ぶしかできなかった。
「………クレイマー!!」
 振り返った少女の顔は、別れたときよりずいぶんと大人びているようだった。
「ひさしぶり」
「はい! あの、」
 フェイも何か言葉を捜す。
 まさかここで会えるとは思わなくて、頭の中が真っ白になっていた。
「おかえり。」
「あ、はいっ 只今…です」
「………」
「………」
 そのやり取りがなんだかおかしくて、クレイマーは笑った。
 何を緊張しているのだろう。
「なんか変だな。らしくないや」
 笑って、そしてフェイの頭をなでた。手の甲をすべる、つややかな黒髪。懐かしい感触だった。
「…そうですね」
 心なしか、フェイの頬に紅が差す。
 そんなことにまったく気づかないクレイマーを、相変わらずだと思う。
 以前と変わらぬその態度に、安心する。
 修行先であったはずのナルヴィアへ、「帰ってきた」のだと…そう、実感する。
「新技、覚えたんだってな。後で手合わせしようぜ」
「! はい、是非!!」
「俺だって、ただ待ってただけじゃないんだぜ。驚くなよー」
「もちろん!クレイマーこそ、イズミルの神技の前に立っていられるでしょうか」
「言ったな!」
「ふふふ」
 久しぶりの調子だ。だけど、すぐに馴染む。
 そして二人は歩き出した。
「そういえば、それ、なんですか?」
 脇に抱えていた紙袋を指され、思い出してクレイマーは中を覗いた。
 果物とサンドイッチがいくつか、それから小さなメッセージカード。
「うん? さっき、ティアンナ様に頼まれて…あ、カード入ってる」
「なんでしょうか」
「…フェイへ、お帰りなさい。だって」
「………あら」
「食べていいのかな?」
「…たぶん」
 量は二人で食べればちょうどいい程度。
 少し勘の働く人間ならば、図られたと感じるだろうけれど、クレイマーはそんな器量を持ち合わせていない。
「天気いいし、公園でも行こうか」
「はい」
「…あ、そういえば」
 先を歩くクレイマーが、足を止めた。
 横に並んだフェイが、彼を見上げる。

「今日、城下で市が立ってるんだ。後で、そっちにも行かないか」

 フェイの顔が、一瞬で赤く染まる。
 それから、花のような笑顔が咲く。
 思わずクレイマーの腕に飛びついて、彼がよろめいた。
 二人の後ろを、ナルヴィアの風が駆け抜けた。

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目若朗星

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 楼主| 发表于 2012-9-26 13:33  ·  福建 | 显示全部楼层
要再次辛苦下小苍了,如果egberto君怜香惜玉的话就代为翻译下如何?
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