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楼主: 我为eg狂

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目若朗星

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 楼主| 发表于 2012-2-11 09:28  ·  福建 | 显示全部楼层
あかつき[戦後パラレル ウォルケンス&サフィア]


赤く焼ける空が見える。
 あぁ、全てが終るのか。
 世界の終焉を感じた。

 しかし

 頬にあたる雫の暖かさに、俺は下がりかけた瞼を上げた。
 女神の涙であると感じた。
 己の愚かさをまざまざと見せ付けられた後に何を言うではないが、せめて、
 俺にこの道を歩ませた女神の顔を拝んでやろうと考えたのだ。


* * *


「お加減はいかがですか」
 軋んだ音を立てて、木製の扉が押し開けられる。
 細い光とともに、若い娘が入り込んできた。
 俺は上体を起こしたままの姿勢で、寝台で彼女を迎えた。
「どうということもない。見たとおりだ」
 不遜な応えに、娘は気分を害すわけでもなく、そう、と穏やかに目を細めるだけだった。
「りんご、お好きですか?」
「………」
 村娘…にしては、身なりが整っている。
 しかし、上流の娘であるのなら、俺の姿を見てこんな態度を取ろう筈がない。
 変な娘であった。
 娘は俺が無言で居るのをいいことに、寝台傍の椅子を引き寄せ、腰をかけると、持参した果物ナイフでするすると果実の皮を剥き始めた。
 よく使い込まれている古いナイフであるのとは対照的に、その手つきは酷くおぼつかない。
 頼んでも居ない俺だったが、次第に苛立ちは募り、思わず娘の白い手から果実を奪い取った。
「まぁ… お上手ですのね」
「嫌味か。」
 しかし、俺だってナイフなど扱った事の無い身だ。
 勢い余って指を切った俺の姿に、娘は手当てをしようと動揺するでもなく、口元に手を当てて笑った。
 ……変な娘だ。
 浅い傷に舌を這わせ、それから俺は3分の2までやせ細った赤い果実に噛付いた。
「腹に入れば変わらぬ」
「ふふ たしかにそうですね」
 娘は、おかしそうに笑った。
 かつての俺の身分を知っているから、というわけではないようだ。
 そうだとしたら、とてもそんな風に笑えるはずがない。
 俺は改めて、娘を見分した。
 年は15,6か… 顔立ちには幼さが残るが、子供というよりも教育を受けた令嬢の雰囲気の方が強い。
 妹もこの年頃の時は未だ可愛げがあったものを、と余計なことを思い出した。
 長い亜麻色の髪は、後ろで一つに纏められている。
 あぁ、だからか、 
 俺は気がついた。
 田舎臭い修道院によく居る髪の纏め方だ。だから、庶民のような気がしていたのだ。
 おろせば――――
 それなりなのではないだろうか。
 ふと思いつき、伸ばした手には何の意図もなかった。
 過剰に反応したのは娘の勝手だ。
  ガタン、
 静かな部屋に椅子の倒れる音が響く。
 一瞬、娘に恐怖の色が浮かぶ。
「あ  いや すまない」
 俺には何の意図もなかった。
 しかし、娘の表情に、わけもなく罪悪感を掻き立てられた上での発言であった。
 いえ、と小さく声を洩らし、娘は震える手で椅子を引き戻した。
 何か… この娘の身に、昔、あったのだろうか。
 男の手に、怯えるような?
「……いい加減 名を教えてもらえないのか。呼ぶのに困る」
 年若い娘が男に恐怖を抱く理由、など限られている。下世話な話だ。立ち入る気も起きない。
 俺は話題を変えることにした。
「知らない方が、お互いのためです。最初に申しましたでしょう?」
 ひらりと避ける風のように、娘は答えた。垣間見せた怯えなど、当の昔に隠し切っている。見事なものだ。
 彼女が名乗るというのなら、無論、己も名乗らねばならない。
 俺は死んだ身であるが、しかし、それは娘が俺と知って助けたことである、明かしたとて害があるとは思えなかった。
 そう告げようとしたところで、圧力のある笑顔に押し留められた。
「陛下は… 本当に、人を信じることに迷いが無いのですね」
「………、」
 やはり、この娘は、
 俺を知っていた。
 しかしそれ以上に、娘のその言葉が胸に引っかかる。
「…どういう、意味だ」
「素敵な方ですね、と申し上げたのです」
「はぐらかすな。そうではないだろう。」
「サフィア」
「は?」
「サフィア。周りのものは、わたくしをそう呼びます」
 娘は―――― サフィア、は、悠然と微笑んだ。
「―――――――、」
 俺は返す言葉を探した。
 名を聞いて安堵した思いもあるが、しかし、釈然としないものも残っている。
「陛下ではない この国の王は もう定まっているだろう」

 俺の世界が終ってから、どれほどの時間が経過したかは、実を言えばはっきりと把握していない。
 気づけばこの簡素な寝台の上に居り、この娘が身辺の世話をしに訪れて居た。
 名を聞いても答えず、それは場所や日付を聞いても同様であり、身を起こすこともおぼつかぬ状態では、娘の来訪を待つくらいしか出来ない日々を送っていたのだ。
 明り取りの窓から覗く空の色と、どこからか聞こえる水の音、鳥の声、それしかない世界。
 まるで夢の中に浮かされているような生活であった。
 しかし、それでも。
 小屋の外に、小鳥のさえずりを聞くことができるのは、この国が平穏である証ではないかと考える。
 平穏を築くのは、己が託したあの男に他ないはずである。
 ――――そうで、あるならば。

「――――ウォルケンス、それが名だ」
 もちろん、俺を"陛下"などと呼ぶ娘だ、そんなことはわかりきっているだろうが、しかしこちらから名乗り挙げねば筋は通らない。
「…ウォルケンス様」
「あぁ なんだ」 
「ふふ やっぱり、素敵な方です」
「馬鹿にしているのか。」
「いいえ。 …どうして、怖いなどと感じたのかしら…」
 最後は娘の独白だ。しかし耳には届いた。
 ―――怖い?俺が?
 ふ、と浮かんだ疑念はしかし、すぐに肯定によって打ち消される。
 然もあろう、俺は決して良き王ではなかった。自覚はある。
「―――――― …」
 沈黙が流れた。
 娘はずっと俯いたままだが、しかしその表情は穏やかなもので。
 そうであるならば、俺から何か声をかける必要は無いのだろう。
 この静かな空気を壊さぬよう、そぅっと息を吐き出して、それから俺は明り取りの窓へと視線を移した。
 太陽はようやく中天を越えた辺りで、春の空は美しい青だった。
 埃臭いこの小屋に居ても、外界の爽やかな風を、緑の匂いを、感じることができるような、そんな空の色だ。
 ―――――空の 色など。
 この身が玉座に在った頃は、一度として気にかけたことはなかった。
  ――――兄上、
 あぁ そういえば
  ――――兄上、お茶に致しましょう。風がとても心地よいのですよ。
 妹が、…シェンナが、昔はそう言って誘ってくれていたか。
  ――――今日はとても空が綺麗。ベル兄さまも…ご覧になっているかしら
 何かにつけて、そう口にしていた。そのたびに俺が不快になることを、知りもせずに。
 今は、そうして俺のことを口の端に乗せているだろうか。
 いつもいつも案じていたあの男と共にいて、それでいて俺を思い返すことがあるのだろうか。
「…ウォルケンス様?」
 異変に気づいたのは、当の本人よりも娘が先だった。
「傷が痛まれるのですか?」
「…? 何を」
 言っているのだ、と振り向こうとして、俺の頬から雫が滴り落ちた。
「………、」
 俺は泣いていた。
 哀しくて、寂しくて、泣いていた。
 ――――俺は決して
 良い王ではなかった。兄でもなかった。自覚があった。
 俺が死して、喜ぶものは在ろう。あの男の治世となり、喜ぶものは在ろう。
 …俺は 俺という人間は、なんであったのか……
 誰か、思い返してくれるのであろうか。そう考えると、どうしようもなく哀しくなった。寂しくなった。
 俺は生きている。しかし、それは誰も知らない。それでは死んでいるのも同じだ。
   全ては…終ったのだ。
 涙は止まることなく溢れ出す。
 胸が締め付けられるように痛む。
 死を覚悟したあの時よりも、ずっとずっと、苦しい。
「女神よ… なぜ、俺を生かした」
 目を固く瞑ると、脳裏にあの時見た赤い空が映った。
 そこで初めて矛盾に気づく。
 自分が倒れたのは城の中ではなかったか。
 それでは、あの時見た空は、何処で―――
 ――――、?
「女神は、須らくヴェリアの子を愛しているからです」
 問いに答えたのは、娘であった。
「ウォルケンス様… あなたが、生を望んだから。だから、女神は…」
「生など……」
 生きるということの意味を、今ここで初めて知ったほどだ。
 それは、生きていた頃に、望んでいたこととは程遠いものだった。

    ………兄上

 不意に
 妹の声が、耳の奥に響いた。
 驚いて顔を上げる。
 水気を帯びた、強い風が吹き付ける。何度も瞬きをするうちに、俺はいつの間にか湖のほとりに立っていた。
 ――――ここは
 覚えている。
 王都バレムタイン郊外に在る、避暑地だ…
 幼い頃に、よく訪れて居た………
 そうだ、別荘に近い向こうの岸辺で、足を滑らせたシェンナに腕を伸ばし、体勢を崩した自分が湖に落ちたことが在る。
 その時に、俺を助けたのがあの男だ。
 シェンナが泣きじゃくりながら、あの男に礼を言っていた。そうだ。あの頃から、俺はあいつが大嫌いだった。
「―――――――…」
 遠くに視線を投げたところで、その岸辺に立つ男女の姿が目に入った。
 炎を連想させる紅蓮の髪の男と、湖の水面の様な柔らかなライトグリーンの髪の…
 睦まじく肩を寄せ合っているようだが、しかし、女の方は泣いているようだった。小さく体が震えている。


 ―――お助けしようと、誓ったはずなのに…
 いつしかすれ違い、諍いが絶えなくなった。
 国を思うお互いの気持ちに偽りはなかったはずなのに…
 どうして、変わってしまったのだろうか。

 大切な、この世でたった一人の、血の繋がった、自分の兄だったのに。


 シェンナの心が、静かに俺の心へと流れてくる。
 信じられない思いだった。

「……彼は 笑っているだろうか」

 そうして、あの男の心もまた。
 あぁ
 本当に、俺は、お前が大嫌いだったよ。
 改めて実感すると、俺は腹のそこから笑いたくなった。

「なればこそ、俺は偽り無き王権を目指そう。
彼の心と、君の心を一つにすることで、実現させよう。
古の、ラーズとヴェリアのようにな。」

 そう告げるあいつの瞳は澄み切っていた。
 未来を見据える、炎を宿す瞳だ。
 ひどく眩しい。
「…やれるものなら、やってみればいい」
 俺は声をあげて笑った。
 わかっている。俺の声は、妹たちには届いていない。
 届いていない…けれど、
 俺は、生きていたのだ。
 妹たちの心の中に、きちんと、存在していたのだ…
 それだけで、もう、

「…充分だ 女神よ………」
 つぶった目を、もう一度開くと、そこは静かな小屋の中だった。
「………お前が、女神だったのか…」
 何故忘れていたのか。
 赤い空を見上げていた俺に涙を降らせたのは、このサフィアであった。
 肯定も否定もせず、サフィアはただ静かに微笑んでいた。
「私は… あなたを救うことができませんでした。逃げてばかりいた。
あなたの心を見つめることもせずに…」 
「…なぜ お前が泣く?」
「………」
 サフィアは答えず、ただ、はらはらと涙を落とした。
「俺を呼び止めたのは、お前であろう?サフィア。お前の望みだからこそ、女神が応えた。」
「……………」
「失念していた。お前がいたのだ… ヴェリアの子、サナーキア・フィル・ブロンテ。サフィアとは愛称か?」
「…!」
「くくく… よくも逃げ回ってくれたものだな。あの場に在ったということは、よもや小僧にでも匿われていたか?」
「リース様は関係ありません、わたくしが、勝手に…」
「隠さずともよい。今更どうこうも無いだろう」
「…それは」
 うろたえるサフィアの様子に、俺は遠慮なく笑い声を上げた。
「泣くな。お前に泣かれる義理は無い。」
「ウォルケンス様!」
「むしろ、こちらが礼を言う側だ。サフィア…ヴェリアの巫女よ。」
「………」
「…お前が呼び止めてくれたお陰で、俺は生きる意味を見つけることが出来た。」
「……ウォルケンス様」
「もう、思い残すことは無い。導いてくれ、女神の御許に。」
「………っ」
 もう一度、サフィアが泣いた。
「…仕方のない娘だな」
 俺は肩をすくめ、その涙を拾った。
 暖かい雫に触れると、俺の指先は光を弾いて消えた。
 …それでいい。
 サフィアの涙が、指先を伝い、俺の全身を包んでゆく。
 暖かな光の中へと、溶け込んでいった。
 俺の心は満たされていた。



 最後に、赤く焼ける空が見えた。
 あぁ、全てが終るのか。
 俺は静かに、世界の終焉を感じた。

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发表于 2012-2-11 12:17  ·  贵州 | 显示全部楼层
本帖最后由 bloodlilith 于 2012-2-12 12:20 编辑

字越来越多了啊,苍武姐辛苦了,抱抱~~~

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目若朗星

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 楼主| 发表于 2012-2-11 13:18  ·  福建 | 显示全部楼层
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又把人家名字打错还求抱,回家抱枕头去吧。

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发表于 2012-2-12 12:20  ·  贵州 | 显示全部楼层
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这是输入法的错啦,我去编辑下就好了嘛,你表说出来不就好了,所以说40岁的中年怪蜀黍什么的,最讨厌了!!!

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目若朗星

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 楼主| 发表于 2012-2-12 13:18  ·  福建 | 显示全部楼层
偶什么时候变成40岁了,这莉莉不光认字有困难,记性也不怎么样啊。
如果只是单纯地犯中二的话,还是赶快找个大夫吧,这是病,得治!

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发表于 2012-2-13 10:27  ·  贵州 | 显示全部楼层
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40岁的怪蜀黍还装嫩,这才是病,得治

圣骑士

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发表于 2012-3-7 22:40  ·  天津 | 显示全部楼层
本帖最后由 苍武 于 2012-3-11 20:55 编辑

黎明(战后平行空间里的故事:沃尔肯斯与萨菲娅)

我的眼前,天空泛红。
一切都要结束了么
我闭上眼睛,想要静静地迎接世界的终焉。
但是
一滴温暖的水滴落到了我的脸上,让我再次睁开了双眼。
这是女神的眼泪吧。
当清清楚楚地看到自己有多么愚蠢后,我已无话可说。
但至少我想看一看让我走上这条路的女神的样子。

* * *

“您感觉怎么样了?”
伴随着绚丽的阳光,一位年轻的女孩打开木门走了进来。
我抬起上半身,坐在床上迎接了她。
“没怎么样,如你所见”
面对我傲慢的态度,女孩的心情不但没有变糟,反而安稳地冲我笑了笑。



“您喜欢苹果吗?”
“……”
如果是普通村民,想罢梳妆不会这么整齐。
但如果是上流社会的女孩,看见我的话,我想也不会是这种态度。
真是个奇怪的女孩。
女孩无言地在床边的椅子上坐下,拿起自己带着的水果刀开始削起了苹果。
刀虽然已经被用得有些老旧,但与之相反地,女孩手上的动作却相当不灵活。
我虽然并没有拜托她,但她削平果的动作,也让我急躁起来,于是,终于看不下去的我从女孩白皙的手中将苹果抢了过来。
“哇…您真厉害”
“挖苦我吗?”
因为身份,我也根本没用过水果刀。
结果因为用力过猛不小心割伤了手指,女孩见罢,不但没有感到害怕,反而捂着嘴笑了起来。
……真是个奇怪的女孩。
我舔了舔伤势较浅的伤口后,开始吃起了只剩下三分之二的苹果。
“吃进去就都一样了”
“呵呵,确实如此”
女孩有些奇怪地笑了起来。
她看起来并不像知道我的身份。
如果知道的话,我想她肯定也不会像这样笑出来。
我再一次仔细地看了看眼前的女孩。
年龄大概十五六岁,脸上还留有一些稚嫩,亚麻色的长发梳成辫子搭在身后
与其说是小孩子倒更像是受过教育的千金。
看着她让我想起来我的妹妹在这个岁数时,也还很可爱来着。
啊,原来如此
我想起来了。
在乡下味道很浓的修道院里很多女孩都梳着这种发型。所以,她才让我感觉像是庶民一样。
仔细想想,她可能就是修道院的修女吧。
突然注意到这点的我毫无意义地向女孩伸出了手
而女孩的反应却很强烈
哐当
椅子的响声在安静的房间显得异常刺耳。
一瞬间,女孩的表现显得很害怕。
“啊,抱歉……”
我并没有任何企图。
但看见女孩的表情,一股罪恶感油然而生。
“没什么”
女孩小声说着,双手颤抖着将椅子扶了起来。
这个女孩身上曾经发生过什么么?
所以,才让她如此害怕男人的手么?
“…能告诉我你的名字了么?不然,我不知道该怎么称呼你了”
年轻的女孩会对男人抱有恐惧感的理由并不多。我也并不想深入了解。
于是,我转变了话题。
“还是不知道的好,一开始我不就说了么?”
巧妙地岔开话题的女孩已经将刚才的恐惧掩藏了起来,真了不起。
如果她说出自己的名字,那么,无疑我也要报上姓名。
我虽然应该已经死了,但是,眼前的女孩显然是知道我的身份救了我的,即使我说出来应该也不会怎样才对。
当我刚想说出自己的名字时,却被她的笑容压了回去。
“陛下…真是毫无保留地相信别人呢”
“……”
她果然知道我的身份。
但我更在意她刚刚说的话。
“…什么意思”
“我是想说,您真的很了不起”
“别胡说了,根本不是这样吧”
“萨菲娅”
“哎?”
“萨菲娅,周围的人都这么叫我”
萨菲娅对我微笑着说道。
“…………”
而我却不知该如何回答才好
听了她的名字虽然让我安心下来,但还有些东西让我无法释怀
“不要叫我陛下了,这个国家的国王,已经定下来了吧”
我的世界结束后,已经过去了多久,说真的我根本不清楚。
当我醒来时就已经躺在这简单朴素的床上了,而身边的这个女孩会经常来照顾我。
不告诉我名字,连日期和这是哪都不肯说,这样一来对于还只能躺在床上的我来说,每天能做的也就是等她来了。

窗外一望无际的天空与不知来自何方的流水声,还有鸟的叫声,这个世界,除了这些一无所有。
简直就像生活在梦境中一样。
但是
能从这座小屋的外面,听到鸟儿叽叽喳喳的叫声,是不是这个国家已经迎来和平的象征呢。
而建立这份和平的肯定是那个男人。
————如果是这样。
“————沃尔肯斯,这是我的名字”
当然,称呼我为“陛下”的女孩,想罢知道我的名字,但即使如此,我不自己说出来的话,也会显得有些不合适。
“…沃尔肯斯大人”
“嗯,怎么了” 
“呵呵,您果然很了不起”
“你在耍我吗?”
“不是的。…为什么我会害怕他呢…”
女孩最后的独白也传到了我的耳中
——害怕?怕我吗?
浮现在我脑中的疑问立刻就消失了。
这也是理所当然的吧,我并不是一位好国王,这我知道。
“…………”
一阵沉默。
女孩一直低着头,可她的表情却很安稳。
如果是这样,那我也没必要再说什么了吧。
为了不打破这安静的气氛,我轻轻地吐了口气,然后,将视线转移到了窗外。
春天的天空一片蔚蓝,太阳也已经移动到了天空的正中间。
看着这美丽的天空,即使是在这座尘土飞扬的小屋里,都仿佛能感觉到外面清爽的微风和绿草的气息。
————我还在王位的时候,从没在意过天空的颜色。
————哥哥
啊,说起来……
“————哥哥,我们去喝茶吧,外面的风很舒服哦”
我的妹妹仙娜也曾这么邀请过我。
————今天的天空好美啊。贝尔纳德哥哥…有没有看到呢
不管遇到什么事,她都不会忘记她的另一位哥哥,也从来不知道这会让我非常不高兴。
现在,她也会像这样说起我的事么?
和她一直都惦记着的那个人在一起,她还会想起我么。
“…沃尔肯斯大人?”
先注意到有些不对劲的,反倒是我眼前的女孩。
“您的伤口疼了吗?”
我刚想反问她怎么了时,却发现我已经潸然泪下。
“……”
我哭了。
因为太过悲伤,太过孤单哭了出来。
——我知道,我绝对不是一个好国王,也不是一个好哥哥。
我死了很多人会很高兴吧。在那个人的统治下,想罢人们都会欢天喜地。
……我的存在…到底是什么呢……
还会有人想起我吗?一想到此就会令我难受不已,就会觉得自己非常孤单。
我还活着,但却无人知晓。这和死了没有任何区别。
一切…都结束了。。
我心如刀绞,眼泪也止不住地流了下来。
现在的我比起对死有所觉悟的那一刻,还要痛苦得多。
“女神啊…你为什么还让我活着呢”
我闭上眼睛,脑海中浮现出了当时那片红色的天空。
这时,我才刚刚注意到有些不对劲。
那时候,我不是倒在城里了么
那我是怎么看见那片天空的…?
 ――――、?
为什么……?
“因为女神深爱着所有贝莉娅的孩子”
回答我的是在我眼前的女孩。
“沃尔肯斯大人…因为你还渴望着生,所以,女神才……”
“生……”
我第一次理解了生的含义。
这和我活着时所渴求的完全不同。

……哥哥
不经意间,我听到了妹妹的声音。
我吃惊得抬起头。

一阵夹杂着水珠的强风吹过。我不停地眨了眨眼,不知不觉间我已经站在了某个湖边。
我知道这个地方…
这里是王都巴雷姆塔因郊外的避暑地。
小时候经常到这来玩…
对了,小时候有一次在别墅对面的湖边,我想伸手扶起摔倒的仙娜,却不小心滑倒掉进了湖中。
那时候,救了我的就是那个人。
之后,仙娜哭着向那个人道谢。没错,我从那时候开始,就非常讨厌那家伙。
“————…”
我将视线望向远方,看见了站在岸边的一对男女。
火红的头发让人联想到红莲之火,而另一个人淡绿色的长发就仿佛湖面一样柔美亮丽…
两个人非常和睦地互相依偎着,但是,那个女人好像在哭,身体微微地颤抖着。



……一起发过誓要互相扶持
却在不知不觉间擦肩而过,争吵不断。
我和他决心一心为国的想法也毫无虚假…
可为什么却全都变了呢。
他体内明明流着和我一样的血,是这个世界上我唯一的哥哥。

此时,仙娜的感情慢慢地流淌到了我的心中。
她的想法真的令人无法相信。
“……他,在笑么”
然后,那个人的感情也流淌到了我的内心。
啊,我真是太讨厌你了。
此时,这份感情再次油然而生时,我却想打从心底笑出来。

“正因如此,我才要得到真正的王权,当我将你和他的心连接到一起时,这个愿望一定会实现的,就像曾经的拉兹和贝莉娅那样”

他的眼神仿若烈火一般,对未来坚定不移。
真是太耀眼了。
“…那你就做给我看吧”
说完我便笑了起来。
我知道我的声音,他们不可能听见。
虽然无法传达,但我…
却还活着。
还好好地活在他们心中…
只要这样那就……
“…足够了,女神……”
我再次睁开眼睛后,又回到了安静的小屋中。
“……你是女神吗……”
为何我会忘了呢。
当时,对仰望着那片红色天空的我,流下眼泪的正是萨菲娅。
她没有肯定也没有否定,只是安静地微笑着。
“我…没能拯救你,也没能正视你的内心,只知道逃避。”
“…你为什么要哭?”
“……”
萨菲娅没有回答,只是不停地流着眼泪。
“把我叫回来的就是你吧?萨菲娅,正因为是你的愿望,女神才会回应吧”
“…………?”
“我都忘了,当时你也在吧…贝莉娅之子,萨娜琪娅·菲尔·布伦蒂,萨菲娅是大家对你的爱称吗?”
“…!”
“呵呵…你真能躲我呢,你当时在城里,说明你之前藏在那小鬼那了么?”
“和利斯大人无关,是我擅自……”
“不用隐瞒了,已经无所谓了”
“…那个…”
看着惊慌失措的萨菲娅,我毫不客气地大声笑了起来。
“不要哭了,你没有哭的理由”
“沃尔肯斯大人!”
“反而是我该感谢你才对,贝莉娅的巫女…萨菲娅”
“……”
“…多亏了你把我叫了回来,我才找到了活着的意义”
“……沃尔肯斯大人?”
“我已经没有任何遗憾了,带我到女神面前吧”
“……”
萨菲娅又一次哭了。
“…真拿你没办法”
我耸了耸肩,拭去了她的眼泪。
一碰到她的眼泪,我的指尖便化成一阵光芒消失了。
…这样就行了。
萨菲娅的眼泪,从我的指尖慢慢地覆盖了我的全身。
然后,和我一起融进了温暖的阳光中。
我的心已经被填充得满满的。

最后,我再一次看见了那片红色的天空。
一切都要结束了么
我静静地,感觉到了世界的终焉。



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 楼主| 发表于 2012-3-11 19:34  ·  福建 | 显示全部楼层
分加过也评论过了,那就再来一次吧:
又拿下了一篇,苍武君的翻译还是一如既往的优秀呢,所谓的慢工出细活么?
结局换成了沃尔肯斯王的灵魂为贝莉娅女神化身的莎菲娅所净化,凄美而又伤感呢。
作者的笔触间(亦或者说苍武君的用词)透露着一丝淡淡的幽怨,
假如莎菲娅一开始就牺牲自己用爱去感化的话……(呃,好邪恶的想法>_<)

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目若朗星

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这一回是寡漠剑士与天然修女的故事
サイカイ[&#65395;&#65387;&#65435;&#65392;&&#65434;&#65411;&#65384;&#65404;&#65393;]

「ウォロー…」
 小声で呼びかけたところで、きっと聞こえない振りをしてしまう人だから、レティシアは心持ち声に力を込めた。
「………」
 眉根を寄せて。その人は立ち止まった。
 何か。
 何も言わないが、促すようにこちらを見つめた。
 言葉は少ない分、彼は心が豊かなのよ。
 マザーはそう言うが、レティシアにはそうは思えない。
 言葉が少ないのは、言わなくても分かってもらえるだろうという、彼の怠慢だ。
 …本当は、とてもいい声をしているのに。
 何も言い出さない彼女に痺れを切らした彼は、小さく息を吐き出して再び歩き出した。
「―――待って!」
 いけない、
 レティシアが慌てて、彼の服の裾を掴んだ。
「あ、あのね、」
 見下ろす彼の瞳は冷たい。
 しかしそれは幼い頃から傍にいたレティシアにはすっかり馴れたものだ。
 臆するものか。
 ただ、その視線は、相手を威圧するというより…
 …怒っている?
「…お金、貯まったの。もう、ツーロンへ帰れるわ」
 気づかない振りをしながら、平静を装って、彼女は告げた。
「だから… 一緒に帰ろう?」
 ウォローが、既に一度ツーロンの孤児院へ帰ったことは、ナルヴィアに滞在している間に風の噂で聞いた。
 ヴェスター公子が、保護してくれると落ち着いたことも。
 だけど、だけど―――そうじゃない。
 レティシアと一緒に帰るということに意味がある。
 彼女はそう思っていた。
 それは、自分の説得なんてまるで聞いていないようにみせて、一人でさっさとコトを済ませてしまった幼馴染に対する、子供じみた怒りの様ではあったけれど。
 それすら承知で、レティシアはウォローの瞳を覗き込んだ。
 ウォローが、切れ長の双眸をゆっくり閉じる。長く息を吐いた。
「その金じゃあ、せいぜい片道だな」
「………!」
 不安げだったレティシアの表情が晴れ上がった。
 ウォローとしては孤児院に滞在するつもりは無い、送り届けたら自分は戻るという意味だったが、
 レティシアにしたら送り届けた後はずっと一緒に暮らせるものだという解釈に違いない。
 反応を見て「しまった」と、ウォローは後悔したが、剣を振り血に汚れている腕を、清らかなシスターに絡めとられてしまっては、抗うことは出来なくなっていた。
「うれしい。ありがとう。大好きよ、ウォロー!」
 …思えばこんなやり取りは、幼い頃からの常だったと。
 久しぶりに触れた少女の温もりに、ウォローは捨てきれずにいる過去を引き出していた。

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发表于 2012-3-11 20:07  ·  天津 | 显示全部楼层
本帖最后由 我为eg狂 于 2012-3-11 20:23 编辑
我为eg狂 发表于 2012-3-11 19:34
分加过也评论过了,那就再来一次吧:
又拿下了一篇,苍武君的翻译还是一如既往的优秀呢,所谓的慢工出细活 ...


其实,挺希望游戏里也有一段这样的描写
那BWS的原作结局就非常圆满了
不知道为啥我对这种知错能改,最后的境遇又很惨的人,非常同情…
假如游戏能出一个,或者有人写一个沃尔肯斯的外传之类的就好了……
年后比较忙(…其实是懒了…),所以直道7号那天
觉得拖的有点太久了,所以才决心腾出时间翻好

我为eg狂:看来苍武君也知错能改了一回,保证翻译质量的同时也请SPEED UP啊!
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