短所
『The Last of Us』への過度な決別
新キャラクターの扱い方
ワイドリニアのバランス
もったいぶったストーリーテリング
総評
『The Last of Us Part II』は、マスターピースであった前作を意識し過ぎたがために、さまざまな問題を抱え込んだ異形の作品だ。都市の風景や戦闘スタイルの多様性など、前作から進化している部分はあるものの、ロードムービー的な筆致を排除したことにより、叙情性は減退している。新キャラクターたちは、それぞれストーリーテリングの足かせとなっており、エリーを主人公にしたことによる紋切り型で展開されるストーリーは、前作の出来栄えからは遠く及ばない。